2010年10月25日

◆食生活3-4 ミネラル

食塩の問題は、現代医学と補完代替伝統医療の対立点でもあります。
補完代替伝統医療は、様々な療法を、一括した呼称なので、むつかしいのですが、ある程度の塩は取ったほうが良いと主張する治療家が多いようです。
但し、天然の塩でと条件つきのようです。
ナトリウム以外のミネラルが含まれているから問題ないと、理屈もついています。
他方、現代医療は、減塩を強く主張しています。
食塩を取ること、即ちナトリウムの過剰摂取こそ、高血圧の元凶であるというのです。
更に、過剰のナトリウムは、それ自体、血管を障害するとされています。
歴史的に振り返ると、食塩を作れなかった時代には、食品中のナトリウムしか摂取できなかった。
こうした、無塩食こそ、健康にはいいのだというのです。
例えば、食塩を作れず、従って、食塩を付加しなし食事をしている部族には、そもそも高血圧の人はいない。
このことだけでも、ナトリウムの過剰摂取が高血圧の原因であることは明瞭であると。

そもそも、3億年以上前に、生物が陸上に進出した時、食物のナトリウムしか摂取できなかった。
まさに無塩食であった。
他方、体内では、海の組成の塩水を保持しないと、細胞は生存できない。
従って、ホルモンや腎臓の働きで、体内の塩水を維持する仕組みができていった。
無塩食でも体内の塩水を維持する仕組みです。

生物は進化し、ヒトが出現し、文明が進歩し、食塩を作れるようになった。
ヒトは塩味の魅力を知った。
かくて、強力に塩(ナトリウム)を保持するホルモンや腎臓の働きを保持した状態のままで、無塩食から過剰塩分食に移行した。
ここが元凶だというのです。
高血圧→血管障害 を惹起していると。

次回に続きます。


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Posted by 杉謙一 at 06:10│Comments(0)養生
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