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2010年11月14日

◆食生活3-7 ミネラル

ここで、基本的なことを、復習しておきましょう。
塩分とは、塩化ナトリウム すなわち ナトリウムと塩素がくっついたものです。
食塩が問題だというのは、ナトリウムが問題だということです。
ナトリウムは、多量ミネラルの一つで、一人の身体に60g程度 存在しています。
ナトリウムを 2.54倍すると、塩化ナトリウム 即ち 塩分です。
60gの 2.54倍とは、152.4g。
つまり、一人の身体には、150g程度の塩分が、存在している計算です。
そう考えると、毎日、口から摂る塩分を「1日数g 減らす」というのは、たいしたことではないようですが、将来の健康状態ととても関係が深いとされているのです。
血圧への影響、血管への影響、腎臓、心臓などへの影響、さらには胃がんとの関係まで言われています。
1日2g塩分を減らすと、毎日のことだと1ヶ月で60gですから。

健康増進法で、栄養成分を表示することが可能です。
エネルギー、蛋白質、脂質、炭水化物などが、最初に表示されていますが、ナトリウム
も表示されています。
それだけ、健康との関係が深いミネラルなのです。
勿論、悪玉ミネラルとしてですが。
例えば、いなり寿司弁当を手にとってみると、ナトリウムは2000mg とか2g とかと表示されています。
この場合、その 2.54倍 即ち、約5g超の塩分が入っているということです。

塩分6g・・・。
かなり劇的な変化、コンビニ食品も一変するという変化がないと実現は難しそうです。
なにやり、脳が刻み込んだ塩加減の好みが変化する必要があるようです。
  


Posted by 杉謙一 at 19:43Comments(0)養生

2010年11月07日

◆食生活3-6 ミネラル

時代は変わり、今や女性の平均寿命は85歳を超え、男性も80歳に近いという現在です。
「がん」が死因の第一位ととなり、疾病構造も変わりました。
血管の病気を引き起こす元凶として、血圧だけではなく、糖尿病、脂質異常症も問題となり、それらの元にある、腹部肥満もメタボ(代謝症候群)として話題になりました。
また、喫煙も健康障害の元凶として、槍玉に上がっています。

西暦2000年(平成12年)に、財団法人 健康・体力づくり財団 から「健康日本21」が提案されました。
生活習慣の改善を通して、健康寿命を延伸しようという提案です。
食事、運動、休養(こころの健康)、たばこ、アルコールを取り上げています。
現状(平成12年当時)の数値を、確認し、10年後、即ち平成22年の数値目標を掲げたのが特徴です。
健康や医療の問題が、成果主義的発想で組みなおされるという考えの先駆的なものでした。

「健康日本21」には、塩分のことも記載されています。
現状(平成12年)13.5g → 平成22年の数値目標 10g未満  と。

2009年に日本高血圧学会がガイドラインを発表しました。
そこには、高血圧の人の塩分は6g以下と記載されました。
現在、日本人の食塩摂取量は11g前後とされています。平成12年からは、減っていますが、「健康日本21」の目標には 今ひとつという感じです。
その感覚から言うと、6gというのは キツイのでは・・という反応もあったのですが、最近、減塩への動きは、更に高まっています。

2010年、「塩を減らそうプロジェクト」が、発足しました。
減塩に集中することで、血管障害を効果的に予防できるのではないかという考えです。
高血圧の有無とは 別に、日本人の食塩摂取量を減らして、6g以下したいという方向です。
私は、「たばこ問題」を連想します。
「健康日本21」が発表された、2000年頃から、健康障害防止のため禁煙をいう、うねり
が次第に高まり、たばこを止めようという空気が醸成され、今年、10月の値上げをきっか
けに、雪崩現象のように、禁煙が広がりました。
塩分の問題はどうなるでしょうか。

次回に続きます。
  


Posted by 杉謙一 at 17:56Comments(0)養生