2011年04月03日

◆サプリ考 3

「食品」 砕いて表現すると 食い物。
生物にとって、食い物の必須かつもっとも主要な意義は何か?
言うまでもなく、カロリーの摂取です。
食べない時間が続くと、飢餓が訪れます。
食い物への欲求が充満します。
食べることで、癒されるのです。
ヒトも生物です、飢餓→食への欲求 この経路について、ヒト以外の生物と同じです。
室内犬を飼っていますが、その振る舞いを観察していると、飢餓→食への欲求 が基本であることを痛感します。

ここで、急に理屈っぽい話になります。
食品機能という考え方です。
食品には、一次機能、二次機能、三次機能があるというのです。
一次機能は、栄養
二次機能は、嗜好
三次機能は、生体機能の調節などの働き。

飢餓→食への欲求は一次機能の基底となっています。
この基底の上に カロリー(エネルギー)、3大栄養素、ミネラル、ビタミン、食物繊維
と連なります。
栄養の世界が展開されるのです。
いつも飢餓と隣り合わせに生きていた世界。貪欲に 食を求めていた時代が永く続きました。
ところが、30年前頃から、食が溢れた時代に転換したのです。

我が家の室内犬も、家族が外出し、食べ物と共に放置されると 食べずに不安な状態で待ちます。
家族が帰ると、ひとしきり 身体接触を求めます。
飢餓→食への欲求と別の要素が働いているのです。
生物としての本能が、一部 壊れているのかもしれません。

ヒトの話に戻ります。
食品の二次機能とは、旨い食い物を食いたいということです。
「空腹は最大の調理人」という諺があるそうです。
食品の一次機能と二次機能の関係をうまく表現しています。
しかし、現実は飽食の時代です。
思うほど売上の伸びない食品業界は、消費者の嗜好を引き出した商品を開発しようと、あの手この手です。

今回は、食品の三次機能が焦点になります。
「機能性食品」です。
1980年代に提唱された この言葉がサプリの源流とも言えるのです。

次回に続きます。


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Posted by 杉謙一 at 07:45│Comments(0)医療と生活
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