2011年03月06日
◆食生活3-21 ミネラル
ヒトが、普通に何気なく生活する中で、血液中のカルシウム濃度が厳密にコントロールされているということの驚異を、前回 書きました。
そのためには、いくつかの仕組みがありますが、ビタミンDと副甲状腺ホルモンが、重要だと言われています。
ビタミンDは、脂溶性ビタミンですが、一部は体内で作られています。
元来、ビタミンは、「人体に必須の微量生理活性物質だが、体内では作れないモノ」という定義なので、おかしいようにも思われますが、食事から一定量を取らないととてもまかなえないのでやはりビタミンと言えるのです。
ビタミンDは、小腸でのカルシウム吸収を助け、副甲状腺ホルモンと協力して、腎臓でのカルシウムの再吸収を促進し、骨からのカルシウム移動に関与します。
前回、「カルシウムは日々、腸から吸収され、血液を介して、骨で出納され、腎臓を経て尿に排泄されているのです。」
と書きました。
①腸での吸収 ②骨での出納 ③腎臓から排泄(尿に出る)
以上3点のすべてで、ビタミンDは関与しているのです。
すべて、血液中のカルシウムを上げるように働きます。
血液中のカルシウムが上がれば、カルシウムは結果的に巨大な貯蔵庫である、全身の骨に沈着するのです。
副甲状腺ホルモンもビタミンDと協力して、血液中のカルシウム濃度を上げるように働きます。
特に、腎臓でのカルシウムの再吸収、骨からのカルシウムの動員の時に活躍します。
ここまで、読んで、腎臓でのカルシウムの再吸収? なんのことだ?
と思われた方もあると思います。
説明します。
腎臓は、ヒトの生命活動にとって、とても重要な臓器の一つなのですが、たくさんの重要な役割の一つに水分やミネラルの調節があります。
この役割を遂行する上で、大切な仕組みが「再吸収」なのです。
生きている限り、心臓は1分間に約5Lの血液を、打ち出していると言われますが、このうちの25%の血液は、腎臓に流れ込み、膜を通して、ろ過されます。
赤血球は膜を通過できないので、ろ過された体液は、血の色ではなく、淡黄色です。
これを「原尿」と言います。
その量たるや膨大で、1日200Lに達するそうです。
普通、1日の尿量は、2Lにも達しません。
つまり、原尿の99%は、体内に回収されてしまうのです。
これが、再吸収です。
一見、無駄のようですが、とても役立っているのです。
どう役立つのか?
次回に続きます
そのためには、いくつかの仕組みがありますが、ビタミンDと副甲状腺ホルモンが、重要だと言われています。
ビタミンDは、脂溶性ビタミンですが、一部は体内で作られています。
元来、ビタミンは、「人体に必須の微量生理活性物質だが、体内では作れないモノ」という定義なので、おかしいようにも思われますが、食事から一定量を取らないととてもまかなえないのでやはりビタミンと言えるのです。
ビタミンDは、小腸でのカルシウム吸収を助け、副甲状腺ホルモンと協力して、腎臓でのカルシウムの再吸収を促進し、骨からのカルシウム移動に関与します。
前回、「カルシウムは日々、腸から吸収され、血液を介して、骨で出納され、腎臓を経て尿に排泄されているのです。」
と書きました。
①腸での吸収 ②骨での出納 ③腎臓から排泄(尿に出る)
以上3点のすべてで、ビタミンDは関与しているのです。
すべて、血液中のカルシウムを上げるように働きます。
血液中のカルシウムが上がれば、カルシウムは結果的に巨大な貯蔵庫である、全身の骨に沈着するのです。
副甲状腺ホルモンもビタミンDと協力して、血液中のカルシウム濃度を上げるように働きます。
特に、腎臓でのカルシウムの再吸収、骨からのカルシウムの動員の時に活躍します。
ここまで、読んで、腎臓でのカルシウムの再吸収? なんのことだ?
と思われた方もあると思います。
説明します。
腎臓は、ヒトの生命活動にとって、とても重要な臓器の一つなのですが、たくさんの重要な役割の一つに水分やミネラルの調節があります。
この役割を遂行する上で、大切な仕組みが「再吸収」なのです。
生きている限り、心臓は1分間に約5Lの血液を、打ち出していると言われますが、このうちの25%の血液は、腎臓に流れ込み、膜を通して、ろ過されます。
赤血球は膜を通過できないので、ろ過された体液は、血の色ではなく、淡黄色です。
これを「原尿」と言います。
その量たるや膨大で、1日200Lに達するそうです。
普通、1日の尿量は、2Lにも達しません。
つまり、原尿の99%は、体内に回収されてしまうのです。
これが、再吸収です。
一見、無駄のようですが、とても役立っているのです。
どう役立つのか?
次回に続きます
Posted by 杉謙一 at 17:06│Comments(0)
│養生