2010年10月17日

◆食生活3-2 ミネラル

前回 微量ミネラルと多量ミネラルについて書きました。
多量ミネラルにはどんなものがあるのでしょう。
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなどです。
ナトリウムと塩素が結合した塩化ナトリウムが、食塩です。
「医者は口を開けば、塩を取るなと言う、耳にタコだ」とこぼす方に時に会いますが、悪玉イメージのナトリウムです。
カリウム、カルシウム、マグネシウムは善玉イメージですが、過ぎたる及ばざるが如しで、病態によっては、中毒を生じることがあるのは、ビタミンの時に書いたとおりです。
例えば、腎機能の低下した方は、厳格なカリウム制限を求められます。

始めに、ナトリウムについて書きます。
ナトリウムは、一人の身体に60g程度は言っています。
鉄が50mg程度ですから、重量にして1000倍も違うのです。
ナトリウムを多量ミネラル、鉄を微量ミネラルと大別するのもよく理解できます。
ナトリウムといわれてもピンときませんが、ナトリウムが塩素と結合した塩化ナトリウム即ち 「食塩」となると、とたんに実感が湧きます。
ナトリウムの重量を2.54倍すると塩化ナトリウムになります。
つまり、人体には、約150gの食塩が存在しているのです。
食塩は、主として、体液中(細胞外液)に溶け込んでいます。
体重60kgの人の体液(細胞外液)は、12L です。すべてが、体液(細胞外液)に溶けているとすると、12Lの水に150gの食塩が溶け込んでいる計算です。
つまり、体液(細胞外液)のベースは、食塩水なのです。

他方、生理食塩水という言葉もあります。
生理食塩水の食塩濃度は0.9%です。
12Lの生理食塩水には、108g の食塩が溶け込んでいることになります。
108gと150gの差は、体液(細胞外液)以外の部分にも、ナトリウムが存在しているからです。

次回に続きます。


同じカテゴリー(養生)の記事
 サプリ考 5 (2011-04-24 21:12)
 食生活3-23 ミネラル (2011-03-21 07:07)
 食生活3-22 ミネラル (2011-03-20 14:14)
 食生活3-21 ミネラル (2011-03-06 17:06)
 食生活3-20 ミネラル (2011-02-27 10:08)
 食生活3-18 ミネラル (2011-02-13 07:49)

Posted by 杉謙一 at 06:26│Comments(0)養生
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。