2009年04月06日
◆医療の現在 テーラーメイド医療 1
最近、テーラーメイド医療とかオーダーメイド医療とかの言葉が、メディアに登場してくる頻度が増えています。
オーダーメイドは、以前から服を作る時に使用された言葉だと思います。既製品ではなく、本人の身体計測、年令、好み、服を着用する趣旨などを情報収集して、本人にとって満足度の高い服を作成するという意味のようです。オーダーメイドの高級版がオートクチュールということになるのだそうです。
テーラーメイド医療の対義語がレディーメイド医療とか画一医療とかになります。
ありふれた病気である風邪(風邪症候群)で、両方の診療をイメージしていみます。
1)レディーメイド医療
医師:「どうしました。」
患者:「3日前から、調子が悪くて。」
医師:「どう 調子が悪いの」
患者:「昼過ぎから咽が痛くなって、夕方 会社を出ると、ゾクゾクして、その日は夕食を食べて、早めに寝たのですが、翌日 起きると鼻水も出て、食欲も少し落ち気味で、朝から37.2度あったので・・」
医師:「なんだ、風邪じゃないか。じゃあ、風邪薬 出しとくから。お大事に」
患者の、長い話に、イライラした医師は待ちきれず1件 落着させてしまいました。
この病院では、風邪に対する、約束処方が作ってあるので 風邪1に○をつけて処方終了です。風邪1 風邪2 風邪3 と三つあって、軽い風邪―風邪1 中等度の風邪―風邪2重い風邪―風邪3 と処方することになっているのです。
2)テーラーメイド医療
医師:「どうしました。」
患者:「3日前から、調子が悪くて。」
医師:「調子悪いんですか、どんな風に?」
患者:「昼過ぎから咽が痛くなって、夕方 会社を出ると、ゾクゾクして、その日は夕食を食べて、早めに寝たのですが、翌日 起きると鼻水も出て、食欲も少し落ち気味で、朝から37.2度あったので・・」
医師:「途中で口を挟んで 申し訳ないけど いくつか教えてください。昼過ぎから調子が悪くなったんだけど、午前中までは、まったく普通通り だったんですね?」
患者:「いや、午前中も、いつもの調子ではなかったです。じつは、子供がインフルエンザになって、高熱で、苦しんでたので、家内も私も眠れなくて」
医師:「それは 大変でしたね。睡眠不足で会社に出てきたわけね」
患者:「そうなのです。そうしたら昼過ぎから咽が痛くなって」
ここで、医師は、自分のペースで情報を収集する糸口を掴みました。患者の症状が、インフルエンザか風症候群かの区別をするための情報を収集すればよいのです。
医師:「咽が痛くなって、3日目なのだけど、高い熱は出ました。38度とか39度とか?」
「身体の節々の痛みは?」
「全身のだるさは?」
「インフルエンザ」の予防接種は?」
矢継ぎ早の質問が続きます。
どう考えてもインフルエンザじゃなさそうだな と医師は判断しました。
医師:「インフルエンザではなさそうですね。」
患者:「先生、インフルエンザの検査お願いします。」
医師;「??」
次回に続きます。
オーダーメイドは、以前から服を作る時に使用された言葉だと思います。既製品ではなく、本人の身体計測、年令、好み、服を着用する趣旨などを情報収集して、本人にとって満足度の高い服を作成するという意味のようです。オーダーメイドの高級版がオートクチュールということになるのだそうです。
テーラーメイド医療の対義語がレディーメイド医療とか画一医療とかになります。
ありふれた病気である風邪(風邪症候群)で、両方の診療をイメージしていみます。
1)レディーメイド医療
医師:「どうしました。」
患者:「3日前から、調子が悪くて。」
医師:「どう 調子が悪いの」
患者:「昼過ぎから咽が痛くなって、夕方 会社を出ると、ゾクゾクして、その日は夕食を食べて、早めに寝たのですが、翌日 起きると鼻水も出て、食欲も少し落ち気味で、朝から37.2度あったので・・」
医師:「なんだ、風邪じゃないか。じゃあ、風邪薬 出しとくから。お大事に」
患者の、長い話に、イライラした医師は待ちきれず1件 落着させてしまいました。
この病院では、風邪に対する、約束処方が作ってあるので 風邪1に○をつけて処方終了です。風邪1 風邪2 風邪3 と三つあって、軽い風邪―風邪1 中等度の風邪―風邪2重い風邪―風邪3 と処方することになっているのです。
2)テーラーメイド医療
医師:「どうしました。」
患者:「3日前から、調子が悪くて。」
医師:「調子悪いんですか、どんな風に?」
患者:「昼過ぎから咽が痛くなって、夕方 会社を出ると、ゾクゾクして、その日は夕食を食べて、早めに寝たのですが、翌日 起きると鼻水も出て、食欲も少し落ち気味で、朝から37.2度あったので・・」
医師:「途中で口を挟んで 申し訳ないけど いくつか教えてください。昼過ぎから調子が悪くなったんだけど、午前中までは、まったく普通通り だったんですね?」
患者:「いや、午前中も、いつもの調子ではなかったです。じつは、子供がインフルエンザになって、高熱で、苦しんでたので、家内も私も眠れなくて」
医師:「それは 大変でしたね。睡眠不足で会社に出てきたわけね」
患者:「そうなのです。そうしたら昼過ぎから咽が痛くなって」
ここで、医師は、自分のペースで情報を収集する糸口を掴みました。患者の症状が、インフルエンザか風症候群かの区別をするための情報を収集すればよいのです。
医師:「咽が痛くなって、3日目なのだけど、高い熱は出ました。38度とか39度とか?」
「身体の節々の痛みは?」
「全身のだるさは?」
「インフルエンザ」の予防接種は?」
矢継ぎ早の質問が続きます。
どう考えてもインフルエンザじゃなさそうだな と医師は判断しました。
医師:「インフルエンザではなさそうですね。」
患者:「先生、インフルエンザの検査お願いします。」
医師;「??」
次回に続きます。
医療の現在 食事療法 あれこれ 11
医療の現在 食事慮法 あれこれ 10
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医療の現在 食事療法あれこれ 7
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Posted by 杉謙一 at 06:33│Comments(0)
│診療の徒然に