2008年04月18日

◆医療の現在

以前、聞いたネズミの話です。ネズミに胃潰瘍を作る話。医学では、動物で疾患のモデルを作ることがとても大切です。うまく作れると病態の解明、治療法の開発におおいに貢献するのです。ネズミに直接的な不快刺激(電気的刺激など)を繰り返し与えると胃潰瘍ができる。しかし、現代人にとってのストレッサーとは異なる。そこで、不快刺激を与えられるネズミAに隣接したネズミ小屋にネズミBを飼育して、ネズミAの悲鳴を聞くという不快刺激をネズミBに与えるという実験。現代人の置かれた状態に類似しているという訳です。10年ほど前の話です。今なら動物愛護協会が抗議しそうな実験?
ちなみに最近は、胃潰瘍は感染症であるという理解に焦点があたっているので、状況は一変していますが。
ただ、直接的不快刺激と間接的不快刺激という点への着目。こうしたモデルをネズミで作れるのかという関心には興味を感じました。


Posted by 杉謙一 at 05:57│Comments(0)
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