2010年02月05日

◆医療の現在 生きていく力 15

いつ死ぬんやろうか という野村さんの口癖。
看護師:「また 出たね 野村さん」
野村さん:「看護婦さんは そう言うばってん 本当に 思うとよ 先生」
医師:「まあ、寿命というのは、人それぞれ 決まっているとも言うしね。」
野村さん:「そろそろ お迎えに来てもらわんとね」
医師:「でも、野村さんは、人の手を煩わせて生きているのでもなし、インスリンだって自分で注射しているんだからね。」
野村さん:「そうかねえ」
医師:「まあ、はっきりしているのは、僕はとても90歳まで生きることはむつかしいということだろうね。」
看護師:「本当に、先生 こんなに忙しくしてたらねー」
一同 笑い。

医師:「野村さん、血圧 測って みようか。」
医師:「172と62 だね。」
野村さん:「上が高かねー 大丈夫やろうか 先生」
医師:「年とともに血管が固くなるから、どうしても上に血圧は高くなるね。」
看護師:「昨日 ホームで測ったら、上は148だったよ。野村さん。 診察室だから上がったんじゃないと。」
看護師もフォローします。

医師は、そうかもと相槌を打ちながら、医師は、ここだな ポイントは と心中 呟きました。
次回に続きます。


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Posted by 杉謙一 at 06:13│Comments(1)レッスン
この記事へのコメント
杉先生おはようございます。患者と医療スタッフの自然なやりとりが良いですね。コミュニケーションは本来双方向が原則ですが、医療者との関係ではどうも片側通行になる点がいつも気になります。このことは、対患者のみならず、医療者同士でもそれを感じることがあります。

 良好なコミュニケーションは雑談も入り、知的なやりとりも行われ、情緒的なものも自ずとそこに入ってくるのだと思います。そうしたものが入り混じって関係の質が出来てくるのでしょうね。
Posted by ミック研究所佐藤 at 2010年02月05日 10:02
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